スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TBテーマ第二回・「節分と響鬼」

今回も調子に乗って参加しちゃいますよ?!

今回のテーマは「節分と響鬼」!
やっぱ鬼と言ったら節分ですね?!(そうなのか?)

と言う訳で、(2)猛士の「豆まき会」等と言うテーマで。
早速元気に言ってみよー(>∀<)ノ~♪


*今回は、前回よりちょっと少なめですが、やっぱり多いのでお暇な時にどうぞ・・・。


(1)戸田山VSザンキ

「ぬぅ・・・うぅぅぅ・・・むぅぅぅぅ~~・・・っ」

甘味処「たちばな」の玄関の敷居の上で、戸田山が拳を振り上げたまま顔を真っ赤にして唸っていた。ポロポロと長い指の間から何か零している。ブルブルと全身を戦慄かせて、しかし先ほどから数ミリも動けないでいた。

「おい。」
「うぅぅぅぅ~。」

その戸田山に、彼の真正面で敷居の外に立っていた師匠であるザンキが、呆れたように声をかけたが、戸田山は一向に力を抜く気配は無い。

「おい、戸田山。唸ってねぇで早く投げろよ。」
「だ、だってザンキさん・・・っ!」
「何だよ?」
「お、俺には無理っすよぉぉぉ~!!!」

腕を組んで促すザンキに、わっと声を荒げて顔を手で覆って泣き崩れる。途端に手に握り締めていてすっかり粉々に砕けた豆が零れ落ちて床に散らばった。
もう片方の手に持っていた豆の入った升も手放そうとしたので、慌ててザンキは手を伸ばして升を受け取り、盛大に溜息をつくと親指でぐいっと顔につけていたお面を引き上げる。

「何を訳の解らんことを言っているんだ?早くしてくれないと、俺が恥ずかしいんだよ。」
「えぇ?!だ、だって師匠に豆を投げつけるだなんて!やっぱり俺が鬼役をします!!」
「いいから早く投げろ!一粒でもいいから早く投げろ!」
「に、二回も言わなくてもっ!」

外は日が暮れてすっかり暗く、辺りに通行人等は少ない時間帯だったが、2月の寒空のそこで佇む薄着のザンキは白い息を吐きながら唸り声を上げた。
そうして指で押し上げたお面を付け直す。そのお面は手作りのようで、緑色の肌の鬼の絵が描かれてある。ご丁寧に角はザンキに合わせてあるのか一本角だ。

耳にかけたお面を留めるゴムが痒いのか、指で耳裏を掻いたザンキはプルプル震えている戸田山を促した。

「しっ失礼します!ザンキさん!」
「おぅ。」

覚悟を決めたように口元を引き締め、ザンキが返してきて受け取った升に戸田山は手を突っ込み豆を握り締めて腕を振り上げる。

「お、鬼はぁ・・・っ・・・鬼はっ・・・・!」
「・・・。」

ザンキの体を寒い風が撫でた。再びフリーズした弟子に一体どんな修業なんだと心の中で思う。

玄関の敷居を挟んで立ったまま動かない師弟を、暖かい部屋の中で見守っていた香須実は呆れたような半眼だった。対して日菜佳は両拳を握り締めて戸田山と同じようにプルプルしていた。

「あーあ・・・また固まっちゃったねぇ・・・戸田山さん・・・。」
「戸田山君、もうちょっとです!もうちょっと力を抜いてくださいよぉぉ~(半泣)」
「ザンキさん、風邪引かなきゃいいんだけど・・・。」
「頑張ってぇぇ~!」

無理っすぅぅぅ!!ぐはー!と泣き崩れた戸田山に三人がそれぞれ、がくりとコケた。


(2)ヒビキVSイブキ

と言う訳で今日は節分だ。関西風のアレはどうなんだろうかとヒビキに聞かれ、美味そうっす!と答えたら、呆れた顔で睨まれ、首を傾げた戸田山だった。

ザンキには結局後ろで見ていた立花姉妹が豆を撒いた。その後、すぐに奥から店先に出てきたヒビキも頭に赤い顔の鬼のお面をつけていた。
更にそのすぐ後ろにくっついて、弟子のアキラを連れたイブキがニコニコしながら升の豆を指で弄って現れる。アキラも自分の豆を店内に「福は内」と投げた。

「鬼は外ー」
「イテ!こらイブキ!お前もうちょっと手加減しろよ!」
「ヒビキさんはソトー♪」
「違うだろ!鬼だろ!・・・イタタっ!」

超至近距離から、長いしなやかなイブキの腕から繰り出される炒った豆礫はかなり痛いらしい。ヒビキは腕で顔をガードしつつ、片足を上げて無駄な抵抗をしている。アキラはその師匠を黙って観察していたが、徐に自分の豆を掴みとると、師匠に習ってヒビキに投げつけた。

「イッタぁー!うわ、アキラまで!この二人てば、人でなし!」
「鬼だろ?」
「『鬼だよ。』」

無心に投げるアキラにぎょっとしてヒビキが半泣きな声を上げる。その言葉に鬼のお面をつけたまま寒さに震えて暖かい湯飲みで手を温めていたザンキが反応して呟くと、イブキが笑いながら、ザンキの声色を真似て言う。

「うわー!似て無いっすよぉ、イブキさん!ザンキさんの声はもっとドスのある低音っす!」
「ドス・・・?」
「あ!いや、渋い低音っす!」
「ドス?」

ザンキワードに過敏な戸田山がイブキに笑って言うと、明らかに不機嫌なザンキが首を傾げた。
さっきの修業(?)で少し戸田山を懲らしめようと思ったのか、珍しくザンキが弟子に絡む。

「あ、こっちにも鬼がいるよ。アキラ?」
「はい、そうですね、イブキさん。」

あわわと困って焦る戸田山の横に立ったイブキは、湯飲みで手を温める緑鬼のお面を被ったザンキにニッコリ笑った。
その笑顔にぎょっとしてザンキが椅子から素早く立ち上がる。

澄んだ笑顔のイブキは本当に何を考えているのか解らない。いや、きっと何も考えてない無邪気な笑顔なのであろう。ザンキは、見た目に反して強い振りの腕から飛んでくる豆礫を、素早く避けて逃げやすいように机のない所を選んで移動する。

「あー。何ですかザンキさん。逃げちゃ駄目ですよ♪鬼はぁ外♪」
「だっ!イブキ、お前ちょっとは手加減しろよ!」
「だから逃げちゃ駄目ですって。」
「うぉ?!」

人はこれほど早く動けるものなのか?と言うほどの反射神経の良さを見せて至近距離から飛んでくる豆を避けるザンキ。お面の所為で表情は読めなかったが、声が必死だった。

アキラにその間にもバシバシ豆を当てられていたヒビキは次第に耐えられなくなって玄関の敷居を跨ぎ、寒い外へ飛び出す。アキラはちらりと師匠のイブキに目をやって頷かれ、トコトコと玄関の傍へ移動すると、豆を掴んで外へ投げつけた。

「鬼はー外ー。」
「あああっアキラちゃん、追い出した俺にはもう用無しなんだなっ?!」
「鬼はー外ー。」

玄関の扉のすぐ横に立っていたヒビキは、もう投げつけてこないアキラにちょっぴりがっかりして、しかしほっとして胸を撫で下ろす。
アキラの横からその時、戸田山がひょっこり顔を出し、にやりと笑う。
その手に豆の入った升を抱えていたのを見て、ヒビキは思わず引きつり笑いを返した。

「ヒビキさん!鬼は外っす!!」
「ごはぁ!戸田山、テメ!このヤロ!」
「ヒビキさんには投げ易いっす♪」
「この馬鹿力めっ!・・・イタタ!!」

イブキ以上に力の強い戸田山の豆礫に、それでも律儀に食らっていたヒビキだったが、そんなに辛抱強い方でないので、当然プチプチ堪忍袋の緒が切れる。
手が腰に吊ってあった音叉に伸びる。
ヒビキが指で音叉を弾いて額に翳したのを見て、慌てて戸田山は店内で睨みあう二人に声をかけた。

アキラが上がる紫炎に目を向けた。イブキとザンキが揃って玄関から顔を出した時、ヒビキが気合と共に響鬼になった所だった。

「・・・響鬼ぃ・・・。」
「あははは。大人気ないなぁ響鬼さん♪」
「おっしゃ!どっからでもこいやぁ!」

ピョンピョンその場で跳ね、響鬼が挑発する。ゴムを片耳から外して呆れた表情からお面を外したザンキは、ちらりと隣の笑顔のままのイブキの顔を見上げる。
戸田山が響鬼の挑発に乗って豆を投げつけたが、痛くない~♪と響鬼がえっへんと胸を張って嬉しそうだ。

「・・・イブキ。遠慮するな。やれ。」
「了解しました。アキラ。」
「はい、イブキさん。」

子供かよ。と呟いたザンキがイブキに声をかける。それに答えてイブキはアキラから愛用の音管を受け取った。そうして徐に豆を鬼石を補充する代わりに音管に流し込むと銃口を響鬼に向ける。

「ちょ、ちょっと・・・!おい!それはヤヴァイんじゃないかなぁ?・・・イブキ君?」
「コレくらいしないと厄災は払えませんよ♪ね、響鬼さん♪」

銃口を向けられ、響鬼は焦った。それに爽やかに笑い返してイブキが音管のトリガーを躊躇い無く引いた。
冷たい夜空にやけに軽い発射音と、響鬼の尾を踏まれた猫のような悲鳴が響き渡った。


(3)ザンキVS子供

「あーあ、豆が詰まってるよぉ。駄目じゃない、イブキ君、鬼石以外のものをいれちゃあ。」
「ごめんなさい。みどりさん。」

音管をばらしているみどりの愚痴に神妙な顔で謝るイブキ。それでも横の席に腰を下ろしたザンキにペロリと悪戯っ子のように舌を出して見せた。
その顔を見たザンキは思わず吹きだし、その声にみどりが二人に、めっ!と叱った。

「元はと言えば、俺がイブキをそそのかしたんだ、すまんな、みどりちゃん。」
「えー?ザンキさんがぁ?あは。珍しいこともあるんですねぇ・・・っと取れたぁ♪これで大丈夫よ、イブキ君。」
「わー♪ありがとうございます、みどりさん。」
「もうやっちゃ駄目よぉ?」

自分の言葉に素直に頷くイブキにみどりはようやっといつもの笑顔を彼に向けた。その顔に一安心のイブキは笑い返し、大事そうに音管を抱えた。

「あら、今年の鬼役はザンキさんだったんですかぁ?」
「ああ、それとヒビキな。」
「やだ、ヒビキ君てばまたぁ?去年も一昨年もだったじゃなぁい。」

それに微笑みを浮かべて見ていたみどりだったが、ふとザンキの手にある鬼のお面に気づき、吹きだした。

「ヒビキは籤運無いのかもなぁ。」
「いつも当たりを引くから逆にあり過ぎるんじゃないんですか?」
「それで、そのヒビキ君は?」

みどりの問いにザンキとイブキは顔を見合わせた。そしてくすくす笑いあう。

「?なぁに、二人共?教えてよー?」
「奥の和室にいるよ。」
「ええ~?」

ザンキに居場所を教えて貰い、みどりは立ち上がった。そうしてそっと奥のコタツのある部屋に向かって覗いてみた。
確かにヒビキは居た。きちんと正座をして何故か立花姉妹に囲まれている。その三人の顔を見て、みどりはあらぁ?と暢気に驚いた。


「そう言えば、ザンキさん、鬼の役はやりたくないって言ってましたけど、どうしてっすか?」

床に散らばった豆を箒で集めていた戸田山がふと手を止めてザンキに聞いてきた。その言葉に気まずそうに鼻を掻くザンキ。
言うのを拒んでいるザンキの様子を見て、イブキがぷはっと吹きだした。

「ああ、ザンキさん、あの事まだ気にしてたんですねぇ?」
「あの事?」
「イブキ・・・っ!」

クスクス笑いながらイブキが尋ねると、ザンキは何も言うなと目で訴える。だが、最近仲良くなって来た戸田山に熱心に聞かれ、口を開いた。

「TAKESHIの活動の一つにね、あったんですよ。豆まき。」
「へぇ?そうなんですか?・・・それが鬼が嫌だというザンキさんと一体?」

少し遠まわしに言うイブキに戸田山は急かす。それにイブキはチラリとザンキを伺う。ザンキの顔は曇っていて、少し気が引ける。

「で、その豆まきで、ザンキさん、鬼役を買って出たんですが・・・。」

それでも好奇心でキラキラした目で見ている戸田山に勝てず、イブキは続けた。

「・・・その・・・。えと、アレですよ。」
「・・・アレ?」
「・・・大泣きしたんだよ。いた子供達全員が。」
「へ?」

言いにくそうに口篭るイブキに戸田山が首を傾げた時、ザンキが不意に口を挟んだ。どうせすぐにばれるんだと開き直ったようだ。良く解らないと抜けた顔をしている弟子に腕をしっかり組んだままザンキが続けた。

「だから、鬼の俺の顔が怖かったらしくて、大泣きしたんだよ。」
「お面外しても泣きじゃくってましたもんねぇ。」
「・・・あれはショックだった。」

そうか、ザンキさんでもアレは衝撃だったんだ。

その場に居合わせて力の限り無く子供を宥めていたイブキは、無言で両肩を震わせて立ち尽くしていたザンキの姿を思い出しながら思ったが、何も言わなかった。


(オマケ)戸田山VSヒビキ

「いいか、恵方の方を向いて一本食べきるんだぞ?」

一応しきたりを一通り説明し終えたザンキに、今年の恵方の方角を指差しながらそう言われ、神妙な顔で頷く戸田山とヒビキ。ザンキの背後で先に頂きますと手を合わせたイブキとアキラがモグモグと食べ始めていた。

「いっただきまーっす!」
「頂きます!」

元気に二人が巻き寿司にパクついた。食欲旺盛な二人の食べっぷりにザンキは頬を緩ませて見ている。

「おい、戸田山!コレどっちが早く食べれるか競争しようぜ!」
「いいすね!負け無いっすよぉ!」
「・・・おい・・・。」

ガツガツ食べながら二人が言い合う。その様子にザンキが口を挟もうとしたが、二人の勢いに押されて口を噤む。
大食いな戸田山が先に口一杯に頬張って両腕を上げてガッツポーズをとった。くそぅ!とヒビキが四分の一ほど残った巻き寿司を手にしたまま悔しがる。

「うっしゃー!ヒビキさんに勝っちゃいましたー♪」
「早食いでお前に負けても悔しくないもんね!」
「おい・・・。」

どう見ても悔しがっているヒビキと、口の中から寿司を零さないように手で押さえた戸田山に、ザンキは再び声をかける。
ようやっと二人はそのザンキに目を向けた。
ザンキの背後で行儀良くご馳走様と手を合わすイブキとアキラ。

「巻き寿司を食べ終える前に、口を聞いてはいけないと、俺は言わなかったか?」

ザンキが少し引きつった笑顔を浮かべた。

「「・・・あ・・・。」」




はい以上です~。アホっぽくてスイマセン。特にヒビキさん(切腹)
そしてイブキ君のキャラが違ってますね・・・orz ゴメンナサイ。
子供に泣かれたザンキさんは、ブロークンハートで暫く立ち直れなかった硝子のハートを持つ男(笑)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

久しぶりにお邪魔させてもらいます~♪
ヒビキさん、かわいいっス!確かに彼は最初は大人な態度をとりながら、だんだんムキになっていきそうな感じっス!
きっとあきらちゃんの方が一貫して大人(笑)
この風師弟、いい感じで大好きです。
イブキくんも鬼畜だし。
そしてガラスのピュアダンディー・ザンキさん♪
まぁ・・・子供は泣くでしょうね(←ひどい)
最後の恵方の話でFUな想像をしてしまった私はあほう(爆)

★ニャーチさん★
お久しぶりでございます♪まぁまぁ、お茶でも・・・(=∀)ノ旦~

最近段々ヒビキさんもスキーでございます♪ああ、でも私が書くとお子ちゃまかスゲーおっさん臭のする人になってしまいます;;
ヒビキスキーの方々申し訳ありません;;

アキラちゃんがこのメンバー内で一番大人だったりして★
もっちーを出したいのに結構難しい;;
・・・あ、明日夢を出せば芋蔓式にだせるかも?!(何)

イブキ君は・・・ゴメンナサイ;;どんどん腹黒になってます;;おかしい;;
こんな風師弟ですが、今後とも応援ヨロシク★(マテ)

まぁ・・・子供は泣くでしょうね(←ひどい)>100%泣くと思われm(殴)

そのFUな話は鍵付にて・・・!(駄目人間参上!そして撲殺にて惨状!(何)
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
プロフィール

バラキ

Author:バラキ
バラキこと棘木真人の
趣味のブログです。
好き
・特撮
・ゲーム(主にアドベンチャー物)
・少年マンガ
・小説(主にファンタジーとSF)

*注意
記事と全く関係の無いコメント&TBは消去します。
コメントはすぐに反映されませんのであしからず。

カテゴリー
過去ログ
リンク
リンク

RO公式HPへ
端っこで応援同盟へ バラキのお話倉庫

ありがとうございます!

オセロゲーム
著作権について

このブログ内における「ラグナロクオンライン」から転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、運営元であるガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と開発元である株式会社グラヴィティ並びに原作者であるリー・ミョンジン氏に帰属します。
(C)2004 Gravity Corp. & Lee Myoungjin (studio DTDS),All RightsReserved.(C)2004 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。